2017年1月に読んだ本まとめ。

2017年1月に読んだ本まとめ。

読書メーターさんがまとめてくれた先月に読んだ本のまとめです。

2017年1月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:3251ページ
ナイス数:361ナイス

夜行夜行感想
阿呆の出てこない森見さんの作品。表紙は可愛らしい感じなのに、読み始めたら『夜行』のタイトル通りずっと闇の中を進むような不思議で不気味な話でした。宵山万華鏡以上きつねのはなし未満くらいの不気味さでしょうか。
読了日:1月2日 著者:森見登美彦
私の消滅私の消滅感想
中村文則さんの作品は2作目。前に読んだ教団Xと同じく、小説の世界の中に引きずり込まれた。お酒を呑みながら読んだら「私」って何?という考えに取り憑かれて私の中の「私」が消滅しかけました。落ち込んでる時に読んだらマズイことになりそうな本でした。
読了日:1月3日 著者:中村文則
ウォーク・イン・クローゼットウォーク・イン・クローゼット感想
『いなか、の、すとーかー』と表題作のの2本立て。どちらも読みやすくてサクッと読了。『ウォーク・イン・クローゼット』は、今後ユーヤと進展がありそうな終わり方で読後感もスッキリ。『いなか、の、すとーかー』の方は、読んでる最中も怖かったし、最後に受け入れた主人公もちょっと怖い。果穂も砂原も怖いけど、果穂のほうがより怖かった。
読了日:1月5日 著者:綿矢りさ
舞台舞台感想
人間失格の大庭葉蔵のような自意識過剰な主人公の葉太。その葉太がバッグを盗られてからどんどん大胆になっていって、犬を見て浮かれているとき感情移入しすぎて「ヤバイ調子に乗ってる!」と読んでて凄いドキドキした。段々おかしくなっていって、もう読んでられないくらい辛かったけど救いのある終わりで良かった。あと、話とは関係ないけど「どれだけ腹が減ってるんだ」と思われるのが嫌で新横浜を過ぎるまで駅弁が食べれないというのが全く同じで笑っちゃいました。
読了日:1月8日 著者:西加奈子
殺人出産殺人出産感想
『コンビニ人間』を読んで村田さんの他の作品が気になって読んでみました。さすが村田クレイジー沙耶香と言われるだけあって4編全て設定がぶっ飛んでて確かにクレイジーでした。ただ、今の倫理観を外して考えたら確かに合理的な世界なのかも。と納得したり。かなり人を選びそうではありますが、私は凄く気に入りました。癖になるクレイジーっぷり!
読了日:1月10日 著者:村田沙耶香
羊と鋼の森羊と鋼の森感想
初めての宮下奈都さんの作品。ピアノの調律師というあまり馴染みのない職業のお仕事小説。物語が面白いのはもちろん、文章が美しくて説明が多いわけでは無いのに映像がしっかり浮かびました。『羊と鋼の森』というあまりピアノを連想しないタイトルですが、読んでみてなるほどそういうことかと納得。外村君は『頑張ることが出来得る』才能があるのでいつか板取さんみたいな立派な調律師になれることでしょう。
読了日:1月13日 著者:宮下奈都
きれいなシワの作り方~淑女の思春期病きれいなシワの作り方~淑女の思春期病感想
小説を読んだりテレビで拝見して『村田沙耶香』という人に興味を持ったので読んでみました。男の私にはわからない所もありましたが、ほぼ同世代なので年を重ねるごとに健康に気を付けたり、体の変化に戸惑う所などすごく共感できました。そこまで『クレイジー』ではないもののやはりちょっと変わった視点をお持ちの方みたいで、ますます村田沙耶香ファンになったので次に読む作品が楽しみです。
読了日:1月17日 著者:村田沙耶香
人魚の眠る家人魚の眠る家感想
重い話だった。私も両親の選択は多津朗と同じくグロテスクに感じられて受け入れがたいけど、立場が違えばそう考えるかなぁ。本当に難しい。脳死、臓器移植について何も知らなくて、考えるきっかけになったので読んで良かった。初めての東野圭吾さんの作品でしたが、薫子が警察官を呼んだシーンの胸に迫る文章が素晴らしかったし、プロローグ、エピローグも良かった。別の作品も読みたくなりました。
読了日:1月19日 著者:東野圭吾
この本が、世界に存在することに (ダ・ヴィンチ・ブックス)この本が、世界に存在することに (ダ・ヴィンチ・ブックス)感想
本がテーマの短編集。どれも本が愛おしくなるような素敵な話ばかりで、本好きなら絶対楽しめる作品。読書好きなら共感できる台詞がたくさん出てきますが、特にミツザワ書店のおばあちゃんの『だってあんた、開くだけでどこへでも連れてってくれるものなんか、本しかないだろう』に凄く共感できました。この本が世界に存在してくれて、この本に出会えて良かった!
読了日:1月23日 著者:角田光代
もものかんづめもものかんづめ感想
面白いエッセイの代名詞みたいな『もものかんづめ』存在は知っていても、読んだことがなかったのですが某作家さんがおすすめしていたのでこの機会に読んでみました。みなさんの言われる通り読んでて面白いし、文章が読みやすくて心地いいしで一気に読了しました。他の本と併読して休憩がてら読むのに良さそうなので『さるのこしかけ』『たいのおかしら』はもちろん他にもさくらももこさんのエッセイを積んでおこうかな。
読了日:1月24日 著者:さくらももこ
挫折を経て、猫は丸くなった。: 書き出し小説名作集挫折を経て、猫は丸くなった。: 書き出し小説名作集感想
架空の小説の書き出しを416作品も集めた本。アメトークで光浦靖子さんが勧めていて楽しそうなので読んでみました。文字数は少ないので読もうと思ったらあっという間に読み終わりそうなものですが、書き出しの一行から色々想像してページをめくる手が止まるのでかなり長く楽しめます。妄想好きの方は絶対好きだと思います。是非、お酒を呑みながら読んでみてください。
読了日:1月25日 著者:
小説の読み方~感想が語れる着眼点~ (PHP新書)小説の読み方~感想が語れる着眼点~ (PHP新書)感想
最近小説を読むようになって概ね楽しく読めてはいても、たまに難解で理解できない作品に当たるので読めるようになるヒントを得られればと読んでみました。メカニズムについて考えて読むなんて発想は全く無かったので目から鱗です。でも、こういう読み方をしたらかなり時間かかるだろうな。と思ったら前作で『スローリーディング』を説いているとのこと。順番が逆になりましたが『本の読み方』も読んでみます。
読了日:1月28日 著者:平野啓一郎
さるのこしかけさるのこしかけ感想
『もものかんづめ』を読んで気に入ったのでこちらも読んでみました。今回も素敵な登場人物と残念な体験談が盛りだくさんでたくさん笑って読みました。楽しすぎて別の作品と併読して読もうと思っていたのにページをめくる手が止められなくてほぼ一気読みしてしまいました。次の『たいのおかしら』は大事にちょっとづつ読み進めようと思っていますが・・・。
読了日:1月29日 著者:さくらももこ
たいのおかしらたいのおかしら感想
『もものかんづめ』『さるのこしかけ』に続いてさくらももこさんのエッセイ3作目。今回もたくさん笑って読みましたが、中には『小杉のばばあ』『ミーコの事』『父ヒロシ』などちょっとホロリとする話も。3部作は全て当たりだったのでこれからもさくらももこさんのエッセイを読んでいこうと思います。
読了日:1月31日 著者:さくらももこ

読書メーター


先月は正月休みに特にどこにも出掛けずに家でゴロゴロしていたので、結果的に読書も捗って14冊読めました。
エッセイとか新書とかが多めなので冊数で言うとちょっと盛ってる感もありますけど。

2017 1月に読んだ本

さて、先月の感想やら色々を書いていきます。

先月読んで一番のお気に入りは『殺人出産』です。芥川賞受賞作の『コンビニ人間』が気に入って読んでみました。4編全てちょっと変わった世界の話なのですが、表題作である『殺人出産』は今から100年後の未来に少子化対策のため「産み人」という制度が制定され、10人産んだら1人殺してもいい。殺された人は「死に人」として尊いものとして扱われるという世界の話です。設定もぶっ飛んでいますが、OLがランチタイムに蝉のスナックや蟻の乗ったサラダを食べたり・・・と、かなりぶっ飛んだ世界観です。
最後には殺人のシーンが出てきて結構グロテスクなのですが、村田さんは喜怒哀楽で言うと「喜」の感情で書いているらしく「殺人のシーンとか書くの本当に喜びです」とのこと。村田クレイジー沙耶香と呼ばれている理由が理解できました。
他の3編も独特な設定の話ですが読んでいると「今現在の倫理観を全部外して考えたら問題ないのか?寧ろ今の世界がおかしいのか?いやいや・・・」となって不思議な感覚になれます。

村田さんの作品は『しろいろの街の、その骨の体温の』から入ってちょっとハマらなかったのですが、コンビニ人間、殺人出産を読んでちょっと気になる作家さんになり、村田クレイジー沙耶香という人に興味が湧いたのでエッセイ集『きれいなシワの作り方』を読んでみました。30歳を過ぎて考え方も体も変わっていく事を書いた話からクレイジーな話などちょっと変わった視点で語られているのが楽しくて、さらに村田沙耶香ファンになりました。

正月休みに読んだ森見登美彦さんの『夜行』、中村文則さんの『私の消滅』の2作品が、楽しくは読めてもちゃんと読み切れていない感がありまして、ちょっと前にも本谷有希子さんの『異類婚姻譚』とか川上弘美さんの『蛇を踏む』とか、読んでも全く理解できないという事があって悩んでいたら平野啓一郎さんがズバリ『小説の読み方』という本を出しているのを知ったので早速読んでみました。
前の方で読むための準備として考え方が解説されていて、その後に実際に作品の一部が掲載されていてそれの読み方の解説が書かれていています。その中に綿矢りささんお『蹴りたい背中』もあって、読んだことがあるのですが私とは全然違うレベルで読んでいて参考になったと同時に「全然読めてなかった」と若干凹みました。まだまだ精進が必要です。

休み中に放送された『ご本、出しときますね?』という読書バラエティー番組の中で朝井リョウさんがあまり本を読まない人向けのオススメの本としてさくらももこさんのエッセイ集3部作『もものかんづめ』『さるのこしかけ』『たいのおかしら』を勧めていて、アメトークの読書芸人で若林さんがエッセイと小説を併読すると相対的に進む。とういう事をおっしゃっていたのを思い出したので読んでみました。
面白いとは聞いていたけど、聞きしに勝る面白さで一気読みしてしまいました。純文学作品と一緒に読み始めたのにそちらの方はまだ半分も読んでないのにエッセイの方は3冊とも読み終わってしまったのでさくらももこさんのエッセイを8冊ほどまとめ買いしておきましたw

他にも併読に良いかと思って買った『挫折を経て、猫は丸くなった。』を読んでみました。
こちらは架空の小説のかき出しのみを集めた本で、一行目で話しが想像できるものから大喜利的で笑ってしまうものまで416作品が載っている本です。ビールを片手に、気に入った書き出しから話の内容を想像していると楽しくて仕方ないです。
せっかくなので気に入ったもの書いておきます。
『奇をてらって失敗する人間を、僕は鏡の中に何度も見てきたはずなのに。』
どういう話を想像しましたか?私は20代後半の男が自意識過剰であるがゆえに失敗し続ける。それで最後にちょっとだけ救いがあるような話かな?と思いました。

自意識過剰な主人公の話は大好物で、西加奈子さんの『舞台』はまさにそんな話でした。
葉太という大庭葉蔵みたいな自意識過剰な男が主人公で、読んでてちょっとイラッとするくらいに自意識過剰なのですがそのもどかしさも心地良いし、共感しちゃダメな所に凄く共感できたりしてとても気に入りました。西さんの本は本当にハズレがない!
2017年は始めから14冊で、2月も結構いいペースで読めています。
数が全てではないですが、今年もたくさん読んでいい本に出会えればと思います。
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