2017年8月に読んだ本まとめ。

2017年8月に読んだ本まとめ。

8月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1333
ナイス数:123

あなたが消えた夜にあなたが消えた夜に感想
最初は殺人事件を追う刑事の話なのでミステリーなのかな?と思って読み進めたら最後の方の人間の内側の狂気を書かれていて、他の中村文則さんの作品同様のめり込んで読みました。ただ、前半はやたらに多い登場人物が色々な関わり方をしていてメモをとりながら読んだので疲れた!ひたすら暗い、重い話になりそうなところでほんわかしてるけど実は頭が良くて鋭い小橋さんが可愛くていいバランスでした。
読了日:08月13日 著者:中村文則
こちらあみ子こちらあみ子感想
今村さんの『あひる』を読んで気に入ったのでこちらも読んでみました。発達障害の少女あみ子の幼少期から中学生までを書いた作品ですが、あみ子と周囲の関係の変化がリアルで読んでて辛くなる所があった。あひるの時と同様、ざわざわというか、ぞわぞわというか、そんな感覚のまま読み終わりました。
読了日:08月20日 著者:今村 夏子
ホテルローヤルホテルローヤル感想
初めての桜木紫乃さんの作品。直木賞受賞作の本作から読んでみました。廃業したラブホテル『ローヤル』にまつわる7本の連作短編。読み進めるにつれて現在から過去に戻っていくのですが、1つの話の終わりで希望の見える終わり方をしていても前の話で未来が語られているから辛かったです。どれも仄暗い、切ない話で特に『せんせぇ』と『星を見ていた』は読んでてちょっと辛くなりました。
読了日:08月26日 著者:桜木 紫乃
パーマネント神喜劇パーマネント神喜劇感想
縁結びの神様が主人公の話。この神様がノリが軽すぎていい加減だし、出世の為にズルはするし、そのくせ小心者という実に日本の神様らしい人間臭さでキャラが最高。そして、たまに見せる『神様としての矜持』にグッときます。万城目さんの書くファンタジーはやっぱり面白い!
読了日:08月28日 著者:万城目 学
よるのばけものよるのばけもの感想
クラス内でのいじめに積極的に加担はしないけど自分もいじめられるのが怖いから流されている少年が主人公という、スクールカーストの話。これだけだとよくある話だけど、この少年の設定が面白い!いじめがテーマだからどうしたって読後感は良くないけど、最後にあっちーのとった行動にはちょっと感動した。欲を言えば矢野さんと緑川の過去とか笠井の真の姿が詳しく知りたかった。スピンオフとかで読みたい!
読了日:08月31日 著者:住野 よる

読書メーター

読書記録 2017 8月
8月に読んだ本は5冊でした。

まずは中村文則さんの『あなたが消えた夜に』ですが、文則さんの本はとにかく疲れる!のってきて小説の世界に入りすぎると変な思考になるというか、狂っているとか正常とかがよく分からなくなってきて変なのめり込み方になるんですよね。どれも正直あまり好きではない話だし、難しくて理解出来ない事も多いのに何故か気になる作家さんです。先日、本屋さんで新刊が出ているのを見て、どうせまた疲れる本ナんだろうなと思いつつも即購入しました。

次は今村夏子さんの『こちらあみ子』。以前読んだ『あひる』が気に入ったのでかなり前の読書芸人で又吉直樹さんが紹介していたこちらを読んでみました。『あひる』とは全然違う話なのに読んでいる時の感じが同じでぞわぞわして落ち着かないのが気持ちいいような、変な感じでした。

次の『ホテルローヤル』は過去の直木賞作品を読んでみようと検索して気になったこちらを読んでみました。廃業したラブホテルの話なので「読んでて楽しいし、ラストは文句のないハッピーエンド」なんかになるわけはないですが、それにしても暗い、作品を通してじめーっとしている感じがあまり得意ではありませんでした。落ち込んでる時に読んだらとことん落ち込みそうです。

次は万城目学さんの『パーマネント神喜劇』です。『ホテルローヤル』があまりに暗い話だったので、万城目さんが書いた神様が主人公のファンタジーなら楽しく読めるだろうと期待して読んだら期待以上に面白かったです。万城目さんの本は6冊目で、どれも現実にありえない話なのにリアルというか。キャラも最高でした。『神様の御用人』とか『つくもがみは青春をもてなさんと欲す』とか神様が主人公の話が大好きな私はとても気に入りました。

最後は住野よるさんの『よるのばけもの』住野さんの作品は『君の膵臓をたべたい』に続いて2作目です。いじめがテーマの話で、主人公は積極的にいじめには加担しないけど自分がいじめられたくないから傍観者に徹するというタイプで、夜の学校でたまたまいじめられている女の子と出会うのですが、会う時の設定が面白い!その設定のお陰でありがちなスクールカーストの話というだけではなくなっています。これは住野さんの3作目の作品でこの作品の前に『また、同じ夢を見ていた』 と、この作品の後に『か「」く「」し「」ご「」と「』という2冊が刊行されていて、この本が気に入ったので持っていない2冊も買いました。
8月は連休で時間はあったはずなのに、昼間はコスサミの写真を現像とレタッチして夜は飲みに行って・・・という感じだったのであまり本が読めませんでした。
娯楽で読んでいる物でノルマがあるわけではないですが、やっぱり数が少ないと「もっと読みたい!」と思います。
これを書いている今はもう10月なので『読書の秋』ということで読書に励みます。
スポンサーサイト

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

2017年7月に読んだ本まとめ。

2017年7月に読んだ本まとめ。

7月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1141
ナイス数:65

BUTTERBUTTER感想
柚木さんの長編ということでどんな話かワクワクして読んだら、今までの作品とは毛色の違うちょっと重めの話でした。読み終わって、タイトルを付けるとしたら間違いなく『バター』というくらい、バターの使い方が上手い。直木賞候補も納得です。ただ、どうせ直木賞受賞するなら中高生女子の話で取ってほしいな。なんて思います。そして、柚木さんの書く料理の描写はすごく食欲をそそる!
読了日:07月07日 著者:柚木 麻子
消滅世界消滅世界感想
今の価値観とは全然違う『夫婦間のセックスは近親相姦』という世界の話。初めのうちは「こういう世界も考えようによってはありかも」なんて思ってましたが、『実験都市』に引っ越してからは一気に気持ち悪いし、怖い。不気味な展開に。クレイジー村田沙耶香にしか書けないであろう素晴らしい作品でした。
読了日:07月21日 著者:村田 沙耶香
イキルキスイキルキス感想
考えがまとまらなくて頭の中がぐちゃぐちゃな時の状態をそのまま言語化したような勢いとスピードが癖になる作品でした。内容もぶっ飛んでるし、下品な言葉遣い、描写があるから人を選びそうではあるけど、ハマればこれ以上なくハマる作家さんだと思います。短編3作品が収録されていますが、表題作の『イキルキス』が一番好きかな。『鼻クソご飯』まではついていけましたが『パッキャラ魔道』はちょっとぶっ飛び過ぎてて理解不能でした。
読了日:07月29日 著者:舞城 王太郎
恋愛の解体と北区の滅亡恋愛の解体と北区の滅亡感想
何で知ったのかは忘れたけどタイトルに惹かれて買った作品。初めての前田司郎さんの作品です。表題作と『ウンコに代わる次世代排泄物ファナモ』(このタイトルもすごい!)の2編。『恋愛の~』を読んだ感想は、ざっくり言うと「理解しやすい町田康」みたいな感じでした。ひとつの文章が長くて、読みやすくはないけど読みたくなる。そんな文体で私好みです。『ファナモ』の方はさぞかしブッ飛んでるだろうと思いきや、30ページ弱で短く綺麗にまとまった恋愛の話で、かなり好きかも。また気になる作家さんが増えました。
読了日:07月31日 著者:前田 司郎

読書メーター

7月に読んだ本は上の4冊でした。読了日を見てみれば分かる通り、月末になって慌てて2冊読んでどうにか4冊という感じですね。

柚木麻子さんの『BUTTER』を読むのに時間がかかり過ぎて4冊というところもあります。Xperia XZPに機種変した時にdocomoショップで読んでいたので1ヶ月以上かかっていることになりますね。
面白くないわけではなかったのですが、今まで読んできた柚木さんの作品と違ってちょっと刺さらなかった感じです。ただの好みですね。バターを使った料理の描写は流石に素晴らしかったです。作中にあった「エシレのバターでバター醤油ご飯」が食べてみたくてわざわざ成城石井でエシレのバターを買ってくるくらい素晴らしい描写でしたw

村田沙耶香さんの『消滅世界』は読書メーターの感想に書いた通り『夫婦間のセックスは近親相姦』という世界の話です。この作品に限らず村田作品はそれだけ聞くと「えっ?」と思うけど、しっかり考えてみるとところどころ「確かにその方がいいかも」なんて考えさせられる所が心地いいというか楽しいというか。違う価値観ですごいボールを投げられる感じが大好きです。

ぶっ飛んだ村田沙耶香さんの作品を読んだ次にまたぶっ飛んだ作品を読もうと舞城王太郎さんの『イキルキス』を読みました。
やっぱり舞城さんの文章の勢いの良さとぶっ飛び具合は気持ちいいです。ハッキリ言って、言いたいことが全然分からないですけど、ただただ読んでいて心地いい。優れた絵画はそのバックグラウンドを知らなくても素晴らしいと思えるみたいな物でしょうか。ちょっと違うか?とにかく訳がわからないけど面白いです。

月末になって記録を伸ばしたかったので積読の中からページの少ない物をを読もうと選んだのが前田司郎さんの『恋愛の解体と北区の滅亡』です。
初めての前田司郎さんの作品で、舞城王太郎とか町田康みたいな訳が分からなくて理解出来ない話でした。ただ、芥川賞受賞作で意味が分からなかった異類婚姻譚とか乳と卵みたいに読んでて疲れるような意味の分からなさじゃなくて、書いてある事は理解できるけど意味が分からないというか。とにかく、読んでいて楽しい作品でした。訳わかんないですけど。
読書記録 2017 7月

8月中に7月の読書記録の記事を書き終わるはずだったのですが、9月になってしまいました。
8月は新しい事を始めたのでその勉強や、連休で遊んでたりで全然読書が進みませんでした。
もうこの時点で年間100冊は無理なので諦めてのんびり時間のある時に読んでいく感じでいきます。

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

2017年6月に読んだ本まとめ。

2017年6月に読んだ本まとめ。

6月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:798
ナイス数:31

森に眠る魚森に眠る魚感想
ママ友5人の人間模様を書いた話。初めはいい雰囲気の仲良しグループだったのが段々歪んで壊れていくのが怖かった。登場人物が多いのでメモをとりながら読んでいったのではじめのうちはなかなか読み進めれなくて疲れました。角田さんのこういう作品は初めて読みましたが、女性同士のドロドロを書いた作品なら柚木麻子さんの作品のほうが好みかなぁ。
読了日:06月18日 著者:角田 光代
われ大いに笑う、ゆえにわれ笑うわれ大いに笑う、ゆえにわれ笑う感想
土屋賢二さんの本は二冊目。『われ笑う、ゆえにわれあり』同様めんどくさい屁理屈エッセイで楽しく読めました。別の本と併読して箸休めにするのにピッタリ。
読了日:06月25日 著者:土屋 賢二
ももこの話ももこの話感想
さくらももこさんのエッセイ3部作の最後。安定のおもしろさだった。笑える系の話ももちろん良かったけど、最後の『春の小川の思い出』のたまちゃんとの話にちょっとウルッときた。アニメみたいに二人は本当にいい関係なんだろうなぁ。
読了日:06月30日 著者:さくら ももこ

読書メーター

読書記録 2017 6月 01
6月に読んだ本は3冊でした。
角田光代さんの『森に眠る魚』が、どうにも世界観に馴染めずに一行も読まない日もあったりしてこんな結果になりました。まだ角田さんの本はそんなに読んでいませんが、当たり外れが激しい感じです。もちろん私にとって。ですが。

そんな角田さんの本と併読するのにピッタリな『われ大いに笑う、ゆえにわれ笑う』は前作同様楽しく読めました。森見登美彦作品に出てくる頭のいい阿呆な大学生なんかが好きな人は楽しめるかと思います。嫌いな人は徹底的に嫌いそうではありますけどね。

月末になって読んだ本が2冊だけだったので、サクッと読了できそうな物を積読から見繕って読んだ『ももこの話』
土屋賢二さんのエッセイと違って誰が読んでも楽しめるであろうエッセイ集でした。さくらももこさんの子供時代の話なので、まぁ面白くないわけがないですから。
そんなさくらももこさんと土屋賢二さんの対談本があって、それも積んであるので読むのが楽しみ。
6月は3冊しか読んでなくて、しかも2冊がエッセイという結果でした。月末に「今月2冊しか読んでない!」と慌てて読みやすいさくらももこさんのエッセイを読むという、それはどうなんだろ?という事をしてこの結果です。ちなみに7月も同じような結果になりそうです。
読むぞー!っていう気分になる時とそうでない時の差が激しいんですよね。
ただ、読書メーターに記録するのは文芸書やエッセイと決めているのでこの結果ですが、酒場の本や落語の本とかも読んでたりします。
読書記録 2017 6月 02

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

2017年5月に読んだ本まとめ。

2017年5月に読んだ本まとめ。

毎月書いている読書記録の記事ですが、今月は遅れに遅れて月末になってしまいました。

5月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1265
ナイス数:79

私の男私の男感想
砂糖菓子~が気に入ったので桜庭さんの直木賞受賞作のこちらを読んでみました。淳悟と花の関係は自分には全く理解できなかった。どうしても嫌悪感が先立ってしまう。家族愛も恋愛も一途な愛は行き過ぎると狂気になるのかな。淳悟がどこに行ったのかが気になる。
読了日:05月08日 著者:桜庭 一樹
100回泣くこと100回泣くこと感想
初めての中村航さんの作品。初めの『練習』を始めたあたりまでの幸せな感じが本当に幸せそうだったから後半のどんどん悪い方向に進んでいく感じが読んでいて辛かったし、彼女を亡くした後に酒浸りになって何も出来なくなった主人公を見ているのも辛かった。どうにか泣かずに最後まで持ちこたえたと思ったら、最後、ブックに彼女の時計を捧げた所で号泣してしまった。
読了日:05月14日 著者:中村 航
ヘヴンヘヴン感想
中学生の僕とコジマという女の子がいじめを受けている作品で、えぐい描写もあって苦手な話でしたが最後まで読めたのは川上未映子さんの美しい文章のおかげです。いじめっ子百瀬のいじめる側の理論には到底賛成できないけど、立場が変わると見かたが変わるという所には凄く納得した。斜視を治した『僕』のようにコジマも前に進んでほしい。
読了日:05月17日 著者:川上 未映子
この世は二人組ではできあがらないこの世は二人組ではできあがらない感想
ナオコーラさん2冊目。なぜ男女二人組でなくてはいけないのか?という話は最近読んだ村田沙耶香さんの作品にも書かれていたけど、自分の頭で考えることなく当然だと思ってた所に刺さる感じは好きです。栞の冷静というか淡々とした感じに最後まで慣れなかったけど、ひとりの愛よりみんなの小さな好意をかき集めて生きていきたいと思う結論は栞にとっていいと思う。自分の弱さは社会の弱さではなかろうか?私たちは社会においてとても凡庸な存在だ。という文にグサッと来ました。
読了日:05月23日 著者:山崎 ナオコーラ
嘆きの美女嘆きの美女感想
引きこもりの25歳喪女、耶居子が『嘆きの美女』という美人であるがゆえの悩みを相談するサイトを荒らしてオフ会を隠し撮りして炎上させようと画策。その最中に事故に遭ってその『美女』達と生活することになって・・・。という話。そんな設定を柚木麻子さんが書くんだから面白く無いわけがない。最初から最後まで飽きさせない怒涛の展開で一気読み。気持ちのいいハッピーエンドで読後感も最高。美人には美人の苦労があるんだろうけど、美人(美男子)でない自分はそれでも美形の方が得に決まってる!と思ってしまいますw
読了日:05月24日 著者:柚木 麻子

読書メーター

先月に読んだ本は5冊でした。
他の月に比べて外出が多かったから読書量も減った感じですね。

今月は・・・というか今月も柚木さんの作品が一番のお気に入りです。読書メーターの感想に書いた通り、怒涛の展開でほっこりしたり、ドキドキしたり、絶望したり、でも最後は文句のないハッピーエンドで読みやすいし分かりやすい。
この記事を書いている今も柚木さんの作品を読んでいる途中で、その作品も最高に面白いので西加奈子さん、綿矢りささん、森見登美彦さんに続いて『全作品読む作家さんリスト』入り決定です。

桜庭一樹さんの『私の男』川上未映子さんの『ヘブン』はハッキリ言ってどちらもあまり話の内容は好きではありませんでした。好きではないのですが、ついつい読んでしまうというか、ダメなら止めればいいのに結局最後まで読んでしまうのは文章力なんでしょうかね。
川上未映子さんは『蛇を踏む』が本当に理解出来なくて、ちょっと苦手意識がありましたがこの作品を読んだらちょっと好きになりました。

山崎ナオコーラさんは西さんの出ていた動画で知って、その後に作品も読んでみようとタイトル一発勝負で『人のセックスを笑うな』を読みました。悪くは無かったのですが、ちょっと刺さらない感じだったので2作目もタイトルに惹かれたこちらの『この世は二人組ではできあがらない』を読んでみました。
残念ながらこちらもあと少しの所で刺さらなかったですね。文体とか雰囲気とか好きなんですけどね。なのでもうちょっとナオコーラさんの作品も読んでみようと思います。

中村航さんの『100回泣くこと』は前半部分で付き合っている2人が『結婚の練習』をする所があって、それが本当に羨ましくなるくらい素敵なので、後半のギャップにすごく辛くなりました。話の大筋とは関係ないですが、バイクのキャブレターのオーバーホールのシーンがあって、昔バイクいじりをやっていた私は「そのパーツをそう捉えるか。」的な所も面白かったです。
2017 5月に読んだ本

書きかけで放置していた読書記録の記事。なんとか6月中に書き上げられました。月末になって「あ、先月の読書記録書いてないや」と慌てて書きました。
ただ、ブログを書いてる暇があるなら読んだ方がいいくらいに6月は全然読めていません。記録を伸ばすために月末に頑張って読書をするのはどうだか。というのもありますけど、その程度のプレッシャーが無いとなかなか進まない時もあるからいいかと。
新右翼の鈴木邦男さんが読書論の本で『月に30冊が目標』とあって、理由がそうでもしないとサボってしまうからとおっしゃっていましたが、まさにその通りです。
余談ですが、上に書いた西加奈子さん、綿矢りささん、森見登美彦さんと、さらに2005年くらいまでの鈴木邦男さんの本もほぼコンプリートしています。

というわけで「ブログに書く」というのも一種のプレッシャーになるのでハッキリ言って旅行関係の記事よりもさらにアクセスの無い読書記録の記事も書き続けていきます。

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

2017年4月に読んだ本まとめ。

2017年4月に読んだ本まとめ。

読書メーターさんがまとめてくれた先月に読んだ本のまとめです。

4月の読書メーター読んだ本の数:8読んだページ数:1974ナイス数:141その手をにぎりたいその手をにぎりたい感想バブル全盛期に退職を機に東京から田舎に帰ろうとした青子が上司に連れて行かれた『すし静』で寿司職人の一ノ瀬の手に恋をして東京に残ることを決心。好景気の不増産業界に転職して…というところから始まる話。自分は経験していないバブルの時代の空気を感じられて、そんな狂った時代に翻弄される青子のこの先が気になってサクッと読了。今まで読んだ柚木さんの作品と違って女性同士のいざこざは少なめでしたが楽しく読めました。ちなみに、読むと間違いなくお寿司が食べたくなります。読了日:04月06日 著者:柚木 麻子
ビッチマグネットビッチマグネット感想最近お気に入りの舞城王太郎さんの作品3作目。家族がテーマの小説ということで、今まで読んだものほどぶっ飛んだ内容ではなかったけど、香緒里の友徳への愛情は自分から見たらぶっ飛んでたかな。姉弟愛というには行き過ぎているというか。相変わらず会話文のテンポとかは好きなのでどんどん舞城作品を読んでいこう。読了日:04月09日 著者:舞城 王太郎
晴天の迷いクジラ晴天の迷いクジラ感想窪美澄さんの本は『ふがいない僕は空を見た』が気に入ったのでタイトルが素敵なこの本も読んでみました。読み始めたものの、ただただ重い、暗い話でなかなか進みませんでしたが、4章に入ってからはグイグイ引き込まれました。雅晴の『絶対に死ぬな。生きてるだけでいいんだ』の一言に尽きる。彼女に振られて激務で鬱になっても、会社が倒産しても、家庭が息苦しくても、生きてれば良いことがある!3人も、クジラも生きる事を選んだんだからこれからの人生は上手くいくに違いない。読了日:04月17日 著者:窪 美澄
結婚相手は抽選で結婚相手は抽選で感想25から35歳の未婚者は抽選でお見合いをするという法案が可決。3回断ったらテロ撲滅隊行き。そんな法案が通っていざお見合いとなったらどこか癖のある人ばかりになるのは当然で、その人達の悩み、葛藤、かけひきがリアルで面白かった。こういう、価値観を揺さぶられる作品は大好きです。最終章の『それぞれの一年後』の後の世界が読んでみたい!読了日:04月21日 著者:垣谷 美雨
のはなしのはなし感想メルマガで連載されていたコラム82編。どれも面白かった!ちょっとした携帯で配信されていただけあってすき間時間に読むのにちょうどいい長さですが、思わず吹き出してしまう事が多々あるので外で読むのはあまりおすすめしません。原稿は750位上あるらしく、続きも出ているのでそちらも読んでみようと思います。読了日:04月23日 著者:伊集院 光
まる子だったまる子だった感想エッセイ3部作の2作目。本作もいつも通り面白かった。ノストラダムスの大予言とかあったなぁと思って奥付を見てみたら1997年の作品らしい。20年経っても面白いし、今から20年後に読んでも面白いであろうエッセイです。さて、次は『ももこの話』を読もう。読了日:04月24日 著者:さくら ももこ
すべて真夜中の恋人たちすべて真夜中の恋人たち感想不器用で生きることが下手な冬子の大人の恋の物語。ストーリーはもちろん言い回しや表現が素敵で美しく、気持ちよく読み進められました。人との関わり方が冬子ににている所のある私は聖の言葉にグサッとくるところがありました。聖みたいにとは言わないまでも、もうちょっと人に積極的にならないとなぁ。読了日:04月25日 著者:川上 未映子
ハコブネハコブネ感想セックスに嫌悪感を持つことから自分の性を疑うようになった里帆、必要以上に女性性を求める椿、性どころか生き物ということも超越して星の一部であると考える知佳子の『性』に関する葛藤の物語。完全に理解出来たわけではないので感想が書きづらいけど、村田さんの作品の“自分の価値観、考え方と全く違う角度から切り込まれる感じ”が大好き。読了日:04月28日 著者:村田 沙耶香
読書メーター
2017年4月 読書記録
先月に読んだ本は8冊でした。
2017年に入ってからハイペースで読んでいたのに、ここに来てちょっとペースが落ちてしまいましたが、約4日に1冊ペースと考えればまぁまぁでしょう。

先月に柚木さんの作品を2作読んで「やっぱり柚木麻子さん面白いわ」となった勢いで読んだ『その手をにぎりたい』こちらはスクールカーストは無くて女同士の世界のイザコザも少なめな作品で、私が読んできた柚木さんの作品のイメージとは違いましたが、やっぱり面白かったです。

次に舞城王太郎さんの『ビッチマグネット』家族がテーマの作品も、舞城さんが書くとこうなるのか・・・という作品。話の大筋よりも主人公の弟の友徳の彼女のあかりちゃんの行動が怖くて、それこそ柚木作品に出てきそうな。
こちらも今までの舞城作品と同じく、ちゃんと理解できなくて、それでもやっぱり文体とか読んでるのが心地いいのが好きで最近また舞城さんの作品買っちゃいました。

次に窪美澄さんの『晴天の迷いクジラ』4月に8冊しか読めなかったのはこの本が原因という作品。ここからネタバレ書きます。すごくざっくり内容を書くと、第一章である青年が超ブラックのデザインの会社で精神を病んで鬱になったところで会社が倒産してオーバードーズで死のうとする。第二章でその会社の社長が死のうとしたところを一章の青年に止められて、青年が咄嗟にニュースで流れてきた湾内に迷い込んだクジラを見てから死のう!と言って2人でクジラのいる街へ。(2章で社長の過去が語られるのですが、それも重いです)で、三章では幼い娘を亡くして、自分のせいだと自分を責める母親が次の子はそうならないようにと、必要以上にというか、病的に大切にされてきて家でをしてしまった少女が2人と出会って一緒にクジラを見に行くという話。
乱暴な言い方をすると死のうと思うまでの経緯がずっと書いてあるんですね。で、全然進まなくてこの本1冊読むのに1週間かかりました。最後まで読めばハッピーエンドでは無いですが、希望の見える終わり方でいい作品だったと思いますけどね。

そんな窪美澄さんの重い話を読んでるとこっちの気分も重くなるのでバランスを取るために軽めのエッセイも併読していました。安定のさくらももこさんのエッセイと、今回は伊集院光さんのエッセイ集も読んでみました。テレビやラジオの伊集院さん同様、エッセイも面白かったです。落語家さんだったからでしょうか?言葉の選択のセンスが素敵だと思います。読み終わってすぐに『のはなし に』も買いました。

あと、初読み作家さんの柿谷美雨さん『結婚相手は抽選で』感想は読書メーターに書いたことと同じですが、この発想が面白いですね。自分の価値観の外側から問題を投げられる感じが大好きです。同じシリーズ?の作品で『七十歳死亡法案、可決』というのもあるらしいので、そちらも読んでみたいです。

価値観を揺さぶられる作家さんといえば村田沙耶香さん。その村田さんの『ハコブネ』を読みました。里帆と知佳子の両方の視点から物語が進んでいくのですが、知佳子の価値観が独特で影響されたというか感銘を受けたというか。ちょっと違った視点を与えてくれました。

最後に川上未映子さんの『全て真夜中の恋人たち』3月に読んだ『乳と卵』が全く理解できなくてちょっと川上さんに苦手意識があったのですが、その前に読んだ『あこがれ』はそうでもなかったから・・・と、読んでみました。ストーリーは大人なのにじれったい、欲言えば純粋な恋の物語なのですが、読書メーターに書いた通りとにかく文章が綺麗。いつまでも読んでいたくなる本でした。ちなみに、読み終わってすぐに川上さんの『ヘブン』を買いました。
と、4月の読書はこんな感じでした。

余談ですが、読書メーターには“ナイス”という機能があって感想やつぶやきにナイスする事ができてナイスされると通知バーに表示されます。
“お気に入り”の人でない人がナイスする場合は大概同じ本を読んだ人なのでお返しにナイスするのですが、たまにとんでもなく上手なレビューを書かれている人からナイスが来るんですよね。そういうのを読むと「面白かったです。」(小並感)みたいな自分の感想が恥ずかしくて恥ずかしくて。
同じ本を読んでるのに、読んでる深さみたいなのが全然違うんですよね。そういうレビューを読むと自分も精進しようじゃないですけど、とりあえず慣れるために数を読んで、文字を追う以上の部分もちゃんと読めるように努力しないとなぁ。なんて思ったりして、ナイスもらったのに気分が落ち込んだりしますw

GWに入りましたが、ほぼ予定は無いので読書に励もうと思います。

テーマ : 読書メーター
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

第四純愛丸

管理人:第四純愛丸
愛知県の片隅でアニメ見たりラノベとか同人誌読んだりビール飲んだり音楽聴いたりしてます。
買ったもののレビューやら思ったことをつらつら書いてます。

最新記事
カテゴリ
リンク
楽天
最近買ったもの
最近買った本
ブログパーツ